Quickset Puppy へようこそ!
このCDは Quicksetパピーリナックス4.3.1JPqs2(2010年2月リリース)ライブCDです。
パピーリナックス日本語版4.3.1JPを ベースに初期設定が簡単にできるようアレンジしたものです。
ベースとなる日本語版との相違はこの文書に記載しています。
パピーリナックスはライブCD(のiso形式ファイル)で供給されており、このライブCDをパソコンに挿入して起動するとパピーリナックスがすぐに使えます。機種によって起動時に[Delete]キーあるいは[f・1]キー、[f・2]、[f・9]、[f・12]キーなどを押して
BIOSの設定や起動メディアを選択する必要のある場合があります。
お使いのパソコンの説明書を参照ください。
また パピーWikiの「パピー初心者入門」や、パピーリナックス日本語版サイトや パピーリナックス日本語フォーラムなどからも情報が得られるでしょう。
- ハードウェア条件
- PC/AT互換パソコンで、CPU: Pentium 166MMX, RAM: 128MB, CDROM: 20倍速以上。
ハードディスクあるいはUSBメモリ上にインストールする場合、 空きエリアが640MB以上。
メモリーが380MBあるとかなり快適に使えます。
メモリが256MBあるいはそれ以下でも、ハードディスク上に256MB以上の個人保存ファイルを作成、あるいは仮想メモリの利用でスムースに動作します。
初期設定
ライブCDから起動すると、うまくいけば800x600の画面サイズでデスクトップと初期設定画面が現れます。
必要に応じて言語や地方時、キーボードレイアウトなどを変更してください。
初期設定は日本語、日本標準時、日本語キーボードに設定されています。
言語については日本語の他に英語が選べます。
中国語、ハングルなど他の言語は追加SFSで供給されます。
ご使用のPCのハードウェアによってデスクトップがうまく現れないときは、
CDのブートアップメニューで「Safe mode」を試してください。
起動プロセスが終わりコマンドを受付けられるようになったら「xorgwizard」とタイプしてください。
起動時にネットワークインターフェース(eth0)が検出され、DHCPが取得できる状況ならば、ネットワークは自動的に接続されます。
パピー4.3.1JPからの更新・変更
新規
- firstsetup-0.5
- frugalinstaller-1.0.1
- Pmusic-0.9.9
- retrovol-0.2
削除
機能が重複するものを主にリストラ。
- alsamixer (メニューのみ削除)
- aqualung (Pmusic で代替)
- Didi Wiki (PPLOGで代替可)
- e3 コンソールエディタ (メニューのみ削除)
- Gcolor2 (どんなときに使うの?)
- Gdmap (どんなときに使うの?)
- gFnRename (PRenameでほぼ代替可)
- gexec (ターミナルで実行できる)
- GtkDialog用マークアップテキスト編集
- MP コンソールエディタ (コンソールから vi で代替)
- ネットワークウィザード(旧版)
- NicoEdit(geanyで代替可)
- 画像ビューアー(Viewniorで代替可)
- Pdisk (gpartedあるいは端末からfdiskで代替可)
- Pmirror (Gadmin-Rsyncで代替可)
- pStopWatch (Ptimerと同じ)
- Pwsget (Ugetで代替)
- セキュア SSH telnet(Ssh-guiで代替可)
- Wakepup2 (いずれにせよ追加インストール)
- wavplay (aplayへリンク)
- Xautoconect (pwirelessで代替可)
- Xclipboard (Glipperで代替?)
- Xconsole (メニューのみ削除)
- Xfontsel (メニューのみ削除)
- Zfind (Pfindで代替可)
- zmixer (retrovolで代替)
縮小
- フォントまわり
- /usr/share/fonts/default/Type1 (Stardustより一部修正)
- /usr/X11R7/lib/X11/fonts/misc (Quirkyより)
- キーボードマップ
/usr/share/kbd/keymaps を /lib/keymapsに移動し、一部整理
また /usr/share/kbd/consolefonts は /lib/consolefonts に移動
- /usr/share/i18n
日本語/英語の他は iso-8859-1 と iso-8859-2 で表示可能な(ヨーロッパ系)言語のみを残した
更新
- 915resolution-0.5.3-patched20091211
- abiword-2.8.1
- acpid-1.0.10-1
- Cgtkcalcに日本語ヘルプ
- cpu-freq 1.3-2
- dir2pet
- dhcpcd-5.1.3
- drive_all
- fixmenu_on_locale
- flashplayer 10.0 r42
- frugalinstaller-1.0.1
- gnumeric-1.8.4
- gparted-0.4.8
- grub4dos-0.4.4.v1.5.2
- gtksourceview
- isomaster-1.3.6
- jwm-460(i18n)
- man, pman
- mozilla_on_locale
- mhwaveedit-1.4.17
- mtpaint-3.34?.30
- pburn-3.1.9
- pcd-1.1
- petspec
- pfind-4.16
- pmount
- poppler-dataJP-0.4.0
- PPMパッケージマネージャ
- pupsaveconfig
- rc.country
- remasterpup2
- restartjwm
- sfsconverter 1.4-1
- snapmergepuppy
- you2pup-1.3-2
- xdelta3
- XFPROT 2.3
- /root/.xinitrc
- /root/.Xresources
自動設定の仕組み
ハードウェアに応じた自動設定の仕組みはもともとパピーが持っています。
Quicksetは初期設定を1画面でできるようにしたものです。
そのためにいくつかのスクリプトを修正しています。
- /usr/sbin/firstsetup (新規作成)
- /usr/sbin/keymap-set (新規作成)
- /usr/sbin/input-wizard (上記を利用)
- /usr/sbin/timezone-set (パラメータを取るようにした)
- /usr/sbin/chooselocale (パラメータを取るようにした)
- /etc/rc.d/rc.country (上記 keymap-set, timezone-set, chooselocale を利用)
- /usr/sbin/xorgwizard (パラメータにより画面サイズ指定可能にした)
- /usr/sbin/delayedrun (firstsetupを起動)
- /usr/sbin/wizardwizard (firstsetupをメニューに)
- /usr/bin/xwin (画面サイズ800x600を自動設定、 /etc/profileの読み込み)
- /etc/rc.d/rc.network (自動接続)
下記のファイルに初期設定がされています。
- /usr/bin/X
- /etc/X11/xorg.conf
- /etc/videomode
- /etc/localtime
- /etc/keymap
- /etc/profile
QuicksetパピーライブCDの作り方
パピーリナックス4.3系をベースにQuickset版を作るのは簡単です。
ただしgrub4dosに対応したpupremaster2が必要です。
4.3以降の日本語版や最新のwoof(December 21,2009以降)で作成されたものなら大丈夫です。
そうでない場合はpupremaster2を最新のものと差し替えてください。
- オリジナルのパピーをRAMモード(ブートオプション 'puppy pfix=ram')で起動してください。
- グラフィックは Xvesaに設定してください(サイズは自由)。
- firstsetup-xxx.pet をインストール。
- 必要ならば remasterpup2 を更新。
- オプションで追加パッケージをインストール(任意)。
- pupsaveconfig-xxx.pet
- grub4dosconfig-xxx.pet
- frugalinstaller-xxx.pet
- Remasterpup2 を立ち上げます。
- Remasterpup2 が pup-xxx.sfs を作成したら、 /mnt/PARTITION/puppylivecdbuild 内のファイルを以下のように整えます。
これ以外の不要な *.msg, isolinux.*, logo.16 などのファイルは取り除いてください。
- vmlinuz ... もとのまま
- initrd.gz ... もとのまま
- pup-xxx.sfs ... 作成されたもの
- grldr ... /usr/lib/grub4dos内にあるものをコピー
- splash.xpm ... /usr/share/doc/firstsetup 内にあるもの。
あるいは 640x480ピクセルで 14ビットインデックスカラーの任意の xpmファイルに差し替えできます。
- README.HTM ... /usr/share/doc/firstsetup 内にあるものを必要に応じ編集
- menu.lst ... /usr/share/doc/firstsetup 内にあるもの。タイトルは適宜編集
- Remasterpup2 を続行し、CDを焼くか isoファイルを作ります。
Puppy Linux 4.3.1JPqs1 is arranged by Shinobar(Masaki Shinomiya) in Febrary 2010
パピーをお楽しみください!