----- PC98Xcfg-HOWTO ---
PC9821 上に Plamo 3.0 ( plamo/98、Linux/98) をインストールしても X の設定ができない、という件の対処法です。
Linux/98 プロジェクトの富田さん、Plamo の山内さんのご協力に感謝いたします。
ftp で公開してから、かなりの方にアクセスいただき、パッケージをご利用いただいているようなのですが、動作報告などをいただけると今後のために大変役立つと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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-- 2002/11/23 --
Linux/98 プロジェクトの富田さんが公開されている tgz パッケージのうち、これまで Plamo 3.0 用にパッケージしなかったものを公開します。
ほとんどの機種は XF98_SVGA.tgz でカバーできると思いますが、PC9821 のどの機種でどの X サーバを選択したらよいのかは把握していませんので、ご存知の方がおられましたら、ご連絡くださいませ。
XF98_EGC.tgz XF98_NECS3.tgz XF98_GA968.tgz
XF98_TGUI.tgz XF98_GANBWAP.tgz XF98_WABEP.tgz
XF98_MGA.tgz XF98_PWLB.tgz XF98_WABS.tgz
XF98_NEC480.tgz XF98_PWSKB.tgz XF98_WSNA.tgz
以下から取得できます。
ftp サービス
これらのパッケージの中には、インストールしても、/usr/X11R6/man/ が作られないものがあります。
通常ここには、/usr/X11R6/man/ja/man1/ 以下に日本語で読める XF86_SVGA.1xなどが置かれるのですが、man ディレクトリが作られないパッケージのために、以下に、それらのファイルを置いておきますので、kterm などから man コマンドを使ってお読みください。
ファイルは以下の 3 枚です、
XF86_SVGA.1x XF86_Accel.1x XF86_S3.1x
$ man XF86_SVGA.1x
とすると、man によって整形された状態で読むことができます。
日本語man
XFree86 4.2.x を使う Plamo 3.0 では、/usr/X11R6/lib/X11/doc/Japanese/ 以下に、PC98 や、Cirrus、S3 などのチップに関する README ファイルが以下の様に置いてありますので、目を通しておくとよいでしょう。
README.ati README98.1st README.Mach64 README.cirrus README.S3
README98
中でも README98 は必ず見るようにしてください。
-- 2002/11/11 --
XF98_NKVNEC.tgz に、/etc/XF86Config.eg を追加しました。
これは CLGD54xx チップと、ディスプレー 98MATE を使う機種で、8 bpp 800x600 で X を起動する設定のサンプルです。
これを試す時は、XF86Config.eg を XF86Config とりネームして使います。
用心のために、次のコマンドを使ってりネームした方がいいでしょう。
root 権限で、
# cd /etc
# cp -a XF86Config.eg XF86Config
こうすれば、/etc/XF86Config が作成され元の /etc/XF86Config.eg も残ります。
後は、一般ユーザで startx するだけです。
-- 2002/11/10 --
富田さんからご紹介いただいた、XFree98-NKVNEC-3.3.6.tgz と XFree98-SVGA-3.3.6.tgz を利用させていただいて、Plamo 3.0 をインストール済みのマシンにパッケージとしてインストールすると、一般ユーザで statx するだけで使えるようにしたパッケージを、山内さんにご協力いただいて作成しました。
以下の ftp サービスか url から取得できます。
XF98_NKVNEC.tgz
XF98_SVGA.tgz
plamoのお部屋
使い方はいたって簡単で、
・パッケージを取得
・installpkg でインストール
・/etc/XF86Config を用意 ( XFree86 3.3.6 の作法で書きましょう。)
・一般ユーザで startx
これだけです。
両方共にインストールした場合は、後から入れた方のサーバが使われます。
サーバを変更するには、/usr/X11R6/bin/X のリンク先を切替えてください。
-- 2002/11/04 --
うちのマシンは、PC9821V10 グラフィックは Cirrus Logic の GD5430、ディスプレーは 98MATE です。
このマシンでは Windows に 550 MB ほどを割り当てているので、plamo-3.0 を X も使えるようにインストールするのは困難、そこで 850 MB な HDD を調達して、これに入れることにしました。
xf86config を使って所定の設定をし、いざ startx してみると、真っ暗な画面が一瞬だけ表示され、コンソールに次の error がでる、
(==)Logfile :"/ver/log/XFree86.0.log",Time
(==)Using config file:"/etc/X11/XF86Config"
(EE)No devices detected
Fatal sever error:
No screen found
これはどうやら Plamo-3.0 で採用している XFree86-4.2.0 ではサポートされていないカードを使用している機種のためです。
/usr/X11R6/lib/X11/doc/VideoBoard98
を読んでいただくとわかりますが、私の PC9821V10 やその他かなりの機種が Not Working/Not supported となっています。
何か動かす手段がないかと、Linux/98-ML にお尋ねしたところ、富田さんから貴重な情報をいただきました。
XFree86-4.x をインストールした環境に追加して使用できる 3.3.6 の X サーバを富田さんが作っておられ、以下に tgz になったパッケージがおいてあります。
Linux/98プロジェクトXサーバtgzパッケージ
こちらには、rpm パッケージがあります。
rpmパッケージ
これを使って、PC9821V10 Cirrus Logic GD5430 上で X の起動を確認しました。
手順を書いておきます。
PC9821V12 でも同様の設定で動いたと報告されています。
使用したのは、XFree98-NKVNEC-3.3.6.tgz です。
機種によっては XFree98-SVGA-3.3.6.tgz も用意して、こちらを使ったほうがいいでしょう。
この tgz を保存したディレクトリで、展開します。
例えば、単に $HOME ディレクトリ上に落した tgz を、保存先のディレクトリとして、pc98 を作成し、その中にこれらの tgz を移動したとしましょう。
ユーザ名@ホスト名:~$ ls
XFree98-NKVNEC-3.3.6.tgz XFree98-SVGA-3.3.6.tgz
~$ mkdir pc98
~$ mv XFree98-* pc98/
~$ cd pc98
~/pc98 $ ls
XFree98-NKVNEC-3.3.6.tgz XFree98-SVGA-3.3.6.tgz
~/pc98 $ tar xvzf XFree98-NKVNEC-3.3.6.tgz
~/pc98 $ ls
XFree98-NKVNEC-3.3.6.tgz XFree98-SVGA-3.3.6.tgz usr/
~/pc98 $ ls usr/X11R6/bin/
XF98_NKVNEC
~/pc98 $ ls usr/X11R6/lib/
libfont.so@ libfont.so.1@ libfont.so.1.3
このように、 usr/X11R6/[ bin | lib ]/ ができて、その中に
bin/XF98_NKVNEC
lib/[ libfont.so@ libfont.so.1@ libfont.so.1.3 ]
があります。
これを、/usr/X11R6/[bin | lib/fonts ]/ に root でコピーします。
~/pc98 $ su
Password:
root:/pc98 # cp usr/X11R6/bin/XF98_NKVNEC /usr/X11R6/bin/
root:/pc98 # cp usr/X11R6/lib/libfont.* /usr/X11R6/lib/fonts/
次に、XF86Config を用意し、/etc/ に置きます。
( /etc/X11/ では読んでくれません。)
/etc/XF86Config となります。
今回使用した XF86Config は plamo-2.1 上で作成したものに FontPath などを Plamo-3.0 に合わせたものです。
3.0 インストールの Top ページにあるリンクから取り出して、ご自分の環境に合わせて使ってみてください。
▼ リンクされているファイル名は、XF86cfg.pc98 となっていますから、これ
を取り込んだ後で、 XF86Config とりネームして /etc/ に置きます。
root 権限で
# mv XF86cfg.pc98 /etc/XF86Config
とするだけです。
さて、では実際に起動してみます。
~$ /usr/X11R6/bin/xinit -- /usr/X11R6/bin/XF98_NKVNEC
このようにユーザで起動すると、
xf86OpenConsole: Server must be running with root permissions.
You should be using Xwrapper to start the server or xdm.
といわれ起動しませんので、sudo などを利用するといいでしょう。
sudo については、man sudo で説明されています。
▼ この件は、どうやら XF98_NKVNEC などは RedHat などのシステムを対象に
作られたものなので、Plamo に合わない部分も含まれているようです。
Xwrapper は、RedHat系では /usr/X11R6/bin/Xwrapper に存在し、X はこ
れからのシンボリックリンクになっているようです。
この件への対処は、ここで説明するように root で使うか、xdm を使って
起動するかでしょう。
( http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/XFree86-HOWTO-4.html )
Plamo-3.0 の環境では、設定ファイルに変更を加える部分がありました。
$HOME/.xinitrc に、
# PATH=$HOME/bin:$PATH
という行がありますから、これを
PATH=$HOME/bin:/usr/X11R6/bin:$PATH
export PATH
と修正して、
#!/bin/sh
###################################################################
# Plamo Linux ユーザ設定ファイルサンプル for xinitrc,xsession
# Time-stamp: <2002-07-13 06:41:10 cyamauch>
# startx,xdm から 実行されるファイルです
PATH=$HOME/bin:/usr/X11R6/bin:$PATH
export PATH
このように先頭部分に置き直します。
では sudo を使って X を起動してみます。
~$ sudo /usr/X11R6/bin/xinit -- /usr/X11R6/bin/XF98_NKVNEC
sudo がわからなければ、su で root になってから、
# /usr/X11R6/bin/xinit -- /usr/X11R6/bin/XF98_NKVNEC
ですが、この場合は、
$HOME/.Xdefaults を /root/ に cp し、
afterstep を使う場合は、
$HOME/.xinitrc_step を /root/.xinitrc として cp しておけばいいでしょう。
あとは、$HOME/.steprc も cp ですか。
X の起動は遅いですし、多少色落ちもありますが、起動してしまえばそれなりに使えそうです。
Afterstep の HotList や emacs のメニューも日本語で表示されます。
emacs については、HotList の アプリケーションから、Emacs (7x14 font)あたりを選ぶと丁度いい具合かなと思います。
▼ Linux/98 プロジェクトの富田さんからの追加情報ですが、
ドキュメント /usr/X11R6/lib/X11/doc/VideoBoard98 の追加情報
として、
・MGA1064SG/MGA2064W
問題なく動作しているようです。
機種によっては、Bus IDの指定が必要な物も有ります。
・TGUI9680
動作実績の報告があります。
・TGUI9682
動作はするが画面全体が汚く実用的ではないとの報告があります。
・Cyber9385/Cyber9385-1
ドキュメントでは使用できないことになっていますが、問題なく動作します。
アクセラレーションオプションの調整の必要がある場合もあります。
・GD7555/GD7556
3.3.6のXサーバーXF98_SVGAを追加して動作実績があります。
Plamo Linux 事始め / MOUE Kiyoshi / zebra7@seagreen.ocn.ne.jp